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老害対策に、新しいことを始めてみるのはどうだろ?

2019.11.25

こんにちは、萩ドットライフ()です。

老害って、眼や筋力の衰えなどと同様に、みんなに等しく訪れる加齢現象だと思うのですよ。予防なんかできなくて対策するしかないっていうね。僕は、何か新しいことを初めてみると人は老害化しにくいんじゃないかなと思っているのですが…。どうだろ?

まずは「オレって老害だよな」と思ってみる

僕も50代半ばだし「老害化してるに決まってるよな」などと思うことが多いのですよ。

「いちいち年齢にこだわっても意味ない」「高齢でも若々しい人はいるし、若くても老害化している奴はいる」という考え方も「まあ、そりゃそうだわな」とも思うのですが、なんせサラリーマン年齢に換算すると「あと4・5年で定年退職」というところなので「まあ、オレも老害の一味なんだろうな」と意識しておいたほうがよかろうと思っているのです。

ただ僕の場合、ずっとフリーランスで仕事をしていたし、50代ともなるとクライアントや代理店の同世代の人たちは「偉い人」になってしまっていて、あまり現場で同世代の人と一緒になることがないんですよね。

せいぜい「来てるんだって?」と顔を出してきた人と、軽い世間話をするくらいでしょうかね。

なので、比較対象が周囲にいなくて「我がふり直す」こともなかなか難しいのです。
同窓会にも行かなくなっちゃいましたしね。
(参考:50代になったら同窓会が増えた

昨日投稿した「ずっと職業人であり続けたい、と無職になっても思う」を読み直してみると、やけに「孤独が好き」であることを強調しているのですが、そういう性格なので、ずっと老害度を計測するモノサシがなかったのです。

さらに、このたび無職になりましたので、ますます検証不可な状態に陥っています。

そもそも老害なんて、誰かから「あなた老害ですよ」って指摘されることって考えにくいですよね。
本人の知らないところで、疎まれ、遠ざけられ、陰で「あの人、老害だから」と言われるような、そんな種類の病(やまい)ですよね。

そう考えると、50代半ばまでキャスティングしてもらえて、自分の意志で引退を決められたことはとても恵まれていて幸せなことだし「オレって、老害扱いされてなかったのかもね」などとも思うのですが、そのへんは都合のいい解釈を避けて「オレ、老害だから」って思ってるくらいが丁度いいような気がします。

たぶん、みんな老害になる

「老害」って、老眼になったり、走るのが遅くなったり、痩せなくなったり、お酒が弱くなったりするのと同様に、加齢によって起こる自然現象みたいなものだと思っているのですよ。

予防なんかできなくて、管理・対策すべきものなんじゃないかと思うのです。

僕がなんとなく気をつけているのは、

  • いろんな意見を取り入れるようにしよう
  • 一貫性にこだわり続けないようにしよう
  • 心身のピークが過ぎていることを自覚しよう

くらいでしょうかね。

とくにネガティブだともポジティブだとも思っていなくて、年を重ねてきたのだから「そういうもんだ」くらいの感じなのです。

例えば僕、作業場にいるときには、度の弱い近々両用メガネをかけてるし、外出するときには度の強い近眼用のメガネにかけ替えるのです。
もうひとつ、汗でグズグズになってもいいように、ランニング用のメガネなんてのもあります。

いちいちかけかえるの、とてもメンドくさいです。
僕は今、東京と山口県萩市で二拠点生活をしているので、移動のたびに3本持っていきます。

「老いって、鬱陶しいな」などと思っていたのですが、結局慣れました。
就寝前の読書の習慣を失ったりもしましたが、まあなんとかなるもんです。

老害も同様で、いくつかの対策方法を持っていて、意識しつつ慣れていれば上手いことコントロールできるんじゃないでしょうかね。

何かの初心者になろう

僕は今、何かの初心者になろうとしているのです。
このブログを書き始めたのもそうだし、田舎に移住して「はじめまして。この街に越してきました」を言いたいと思っていたり、古民家再生をDIYでやりたいだったり。

これまで30年以上にわたってメシを食うことができたデザインの仕事について、僕はそれなりに上手にできるようになっていたと思うのですよ。
ただ、同時に上手くできなかった初心者時代のことを忘れてしまった気がするんですよね。

もちろん、記憶としては残っているのだけれども、感覚が上書きされて失われている気がするのです。
この辺が老害の類型である「説教臭い」感じに繋がるんじゃないでしょうかね?

昔は自分も初心者で、初心者にとって居心地がよくて、「さあ頑張って上達するぞ」って前向きになれるような環境を望んでたはずなのに、僕自身がそういう環境づくりに協力できたいたとは言い難いのですよ。

手元の仕事をガシガシ進めることに集中しちゃいますからね。

先日投稿した「シロートが情報発信することの価値」でも触れたことなのですが、僕はいま初心者が発信するコンテンツにこそ価値があると思っています。

初心者が発信する情報にあふれる世界は、初心者にとって居心地のいい世界だと思うし、「その分野の初心者になるの、楽しそう」と思える世界だと思うのです。

そして、みんなが定期的に何かの初心者になって、互いに情報をやり取りしながら応援し、励まし合うコミュニティの中に存在している限り、オッサン・オバサンが老害化することを防げるような気がするのです。

よく「すべてのジャンルはマニアがつぶす」というという言葉を見聞きします。
新日本プロレスの元オーナー氏の言葉なのだそうです。

先日、日本で開催されて盛り上がったラグビー・ワールドカップでも「ニワカ」というワードがちょっとバズったように、初心者をちょっとバカにして下にみたり、壁を作って排除したりする傾向があるのですよね。

これちょっと、老害と似た印象を受けます。

初心者は無知だし、マナー知らない(守らない)し、妙な浮かれかたしてるし、少々苛つくことはわかりますが、新参者が居付いて中心勢力に育っていかないジャンルは衰退してしまうのですよ。

たぶん街とかコミュニティなんかもそうですよね。

僕は「健康に気をつけて、ランニングしたり規則正しい生活をしなきゃね」と同じような感じで「老害に気をつけて、定期的に新しいことを初めて、何かの初心者にならなきゃね」みたいなことを考えているのです。

ホントに老害に効くかどうかは謎です。とりあえず、僕がやってみますね。

生まれた街「萩」の小さなひとつに還ろう。